FAGA（女性の薄毛・抜け毛）

薄毛、抜け毛は男性特有のものと思われがちですが、現代社会において薄毛に悩む女性は意外と多く、日本国内でも推定600万人もの女性が薄毛で悩んでいるというのが現状です。つまり、10人に1人の女性が薄毛、抜け毛に悩んでいるのです。

FAGAとは？

FAGAとは、女性に起こる薄毛や脱毛のことで「男性型脱毛症」を言います。女性ホルモンの減少、ストレス、生活習慣の乱れなどが要因として挙げられますが、主に女性ホルモンの減少が大きく関わっており、更年期前後の女性に現れやすい症状です。
エストロゲンには、毛髪の成長を促したり、成長期を持続させたりする働きがあるほか、体内でコラーゲンの生成を促し、髪にハリやコシを出す働きもあるとされています。
女性ホルモンが減少することで、毛髪に必要な栄養が行き届かず、毛髪が細くなる、全体的に薄くなる、頭頂部や分け目の地肌が目立つなどの症状として現れます。

薄毛の原因

薄毛の要因の一つとして、遺伝が考えられています。しかし、薄毛の原因の多くは遺伝ばかりではなく、さまざまな要因が絡み合ってできるものです。

● 加齢…30代後半から髪が細く、伸びにくく、ハリがなくなってくる
● ホルモンバランスの崩れ…更年期に起こる急激な女性ホルモンの減少
● ストレス…仕事や人間関係、生活の変化などによるストレス
● 生活習慣の乱れ…不規則な生活、睡眠不足や偏った食事
● 頭皮のトラブル…脂漏性皮膚炎、合わないヘアケア用品の使用、紫外線によるダメージ
● 過度のダイエット…毛の生成に必要なたんぱく質、ミネラルの摂取不足
薄毛の原因はさまざまですが、女性の薄毛は男性に比べて改善する可能性が高いといわれています。

FAGAのよく見られる症状

毛髪が生成されるまでのしくみ

毛根内部の毛乳頭が毛細血管を通して栄養分を吸収し、毛髪生成の指示とともに毛母細胞に送り出します。栄養を受けた毛母細胞は活性化し、分裂を頻繁に行うことによって毛髪がつくられます。
毛母細胞は髪の成長から抜け毛になるまでのほとんどを司り、髪を構成する組織の中でもとりわけ重要な器官といえます。この毛母細胞を「どう守っていくか」「どう活性化していくか」が、抜け毛対策のポイントになるのです。

脱毛は、フケや皮脂が毛穴を塞ぎ、育毛に必要な細胞の新陳代謝を遅らせることからはじまります。

皮脂腺から分泌された皮脂が古い角質やフケを固め、毛穴を塞がれ出口を失った皮脂は、正常に分泌することができなくなります。
皮脂の分泌が鈍ると、毛穴内は休止状態となり、育毛の成長活動が低下し、生え変わるべき髪の準備ができる前に髪が抜けるという悪循環になります。

育毛のための頭皮のケアは、毛穴の排出作業をスムーズにさせることが大切です。

洗髪前にオイルを塗り、マッサージすると、毛穴に詰まった皮脂に染み込み、皮脂が柔らかくなり、洗髪やマッサージによって取り出しやすくなります。
さらに、洗髪後のすすぎの際には、温水と冷水を交互で行うと血行が良くなります。

また、頭皮マッサージも血行を良くするので効果的です。
定期的な頭皮マッサージは養分、酸素の無い血液を排出し、新しい血液を循環させる働きを促進するため、初期の薄毛の寿命を延ばすのに絶大な効果を発揮します。